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2015年1月30日 (金)

積極的平和主義とは

イスラム国の人質になった後藤健二さん、解放交渉の期限とされた昨夜を過ぎてもまだ情報はない。ギリギリの厳しいやり取りが続いているのだろうが・・・非常に心配がつのる。

イスラエルの建国と、アラブ社会に勝手な国境線を引いて中東の混乱の原因をつくった英米仏とは違い、日本はアラブ諸国と友好な関係を築いてきた。

しかし、イラク戦争でアメリカの恫喝に屈して後方支援に自衛隊を派遣し、安倍政権ではさらに踏み込んで、集団的自衛権の行使によって、米軍と一体になった支援を可能にしようという・・・これが「積極的平和主義」だと。

安倍氏の言語感覚は凡人には理解不能だが、「テロとの戦い」ではテロはなくならないどころか世界中に拡散するだけだ。

一方で、平和国家として戦後70年に亘って外国に軍隊を出さなかった日本だが、憲法前文の精神に果たして忠実であっただろうか・・・

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

・・・これこそが「積極的平和主義」だと思うが、残念ながら「一国平和主義」に留まっていたのではないか。

「軍隊は出せない」。しかし、「平和部隊は積極的に派遣する」・・・社会党時代に、さらには社民党や民主党など、野党は対立軸を明確に出すべきであった。

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アフガニスタンへ医師として貢献しようと渡りながら、現地の状況から水開発に転換し、自ら土木作業を通じて運河を建設した中村哲医師のペシャワール会。

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二次感染の恐怖にも関らず、今もエボラ出血熱の現地で懸命な医療活動を続ける国境なき医師団。

これらの人々は、武器ではなく、技術で人的貢献をしている・・・これこそが日本がめざすべき「積極的平和主義」ではないのか!

後藤さんもそうだと思うが、企業戦士ではない生き方で世界に雄飛したいと思っている若者は多いと思う。恒久法を整備して、若者が積極的に世界で貢献できる環境を整える・・・日本は平和貢献しかしない! こうあって欲しいと切に願う。

坂本 洋

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