梅ウイルスで梅林の樹を全て伐採
各地で梅が満開になりつつある。近くの伊丹市緑が丘公園の梅林に行ったが、“ウメ輪紋病に感染したウメが確認されたため、梅林のウメを全て伐採します”、と・・・。
既に伐採工事が始まっており、チェーンソーや重機のけたたましい音がする。樹齢数十年を経た、見事な梅の木が伐り倒され、根から掘り起こされている。
見るも無残なありさまに・・・ (>_<)
昨年はこのように美しい光景だっただけにまことに残念。
ところで“ウメ輪紋病”って?
●海外から侵入したウメ輪紋ウイルス(PPV)による病気で、ウメの場合は、葉に輪のような形の斑(ふ)が入る症状が現れます。
●このウイルスは、植物の汁液に存在し、主に接ぎ木によって感染し、穂木や苗を経由して広がります。
● また、アブラムシ類を介しても他のウメの木に感染します。一度感染すると治療する方法はありません。
● ウメやモモが感染すると、早期落果や果実に傷が発生するなどの被害を生じます。
人や動物に感染しません。葉にさわったり、感染している木の果実を食べても健康に影響はありません。
とのこと。
2009年に東京青梅市で確認されて以来、今や全国に蔓延しつつあるという。
鳥インフルエンザのように強毒性のウイルスではないが、ウメやモモなどの商品価値がなくなるので影響は大きい。防ぐ方法がない以上、全て伐採というのも仕方のないことなのだろう。しかし、これが広まれば、日本の梅林は全滅するかも・・・新しく植えても、見事な梅林に育つには数十年もかかる・・・とても生きてるうちには復活しないよなぁ~。
地球規模で次々と新たな病原菌やウイルスが蔓延・・・えらい時代になったものだ(>_<)
坂本 洋
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コメント
「沈黙の春」の原点にかえって、考えてみる必要があるかも知れませんよね?
投稿: 空 | 2015年3月13日 (金) 13時12分
農薬と耐性のマッチレース・・・こちらも人類に勝ち目はなさそうです>_<
ウイルスには頼みの抗生物質も効かず・・・さて、どうしましょう?
投稿: 坂本 洋 | 2015年3月13日 (金) 21時18分