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2016年5月15日 (日)

木村草太×国谷裕子 クローズアップ現代が公開で復活(^-^;

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新進気鋭の憲法学者木村草太さんと、NHKクローズアップ現代のキャスターを辞めたばかりの国谷裕子さんの対談・・・タイムリーで魅力的なイベントが、14日大阪弁護士会主催で開かれた。

木村草太さんの講演を聞くのは初めて・・・弁護士向けということもあり、専門的で難解、非常に中身の濃いお話しだった。

立憲主義の骨格を支える憲法の役割は、大別すると「人権の保護」と独裁を防ぐための「権力分散」・・・具体的に「夫婦別姓」と「辺野古訴訟」を通じて‟木村理論”を展開。

遺産相続における「非嫡出子」への差別を違憲とした最高裁は、一方で「男女別姓訴訟」を退けた。原告・弁護団の「女性差別」という主張は的外れではないか? と厳しい指摘。

むしろ、夫婦同姓でなければ結婚できないという民法の規定は、「夫婦別氏家庭」、さらには、「同姓婚カップル」に対する差別・・・という主張を展開すべきであったと。弁護士は本質を見極め、精緻な論理を展開しないと原告の権利を侵害することにも・・・と、弁護士を前に苦言を呈した(^^;)

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辺野古訴訟には、木村さんも沖縄側に立ってアドバイス。

外交・防衛など国の統治行為は、内閣の専権事項で自治体は関与できないとされるが、「治外法権」となる米軍基地は地方自治体の自治権を侵害する。

どの自治体のどの自治権を制限するかは、閣議で決められる事柄ではなく、立法が必要な「法律事項」・・・特定の自治体(辺野古基地)だけに適用される法律は住民投票での承認が必要という論理構成。

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国谷裕子さんとの対談は、クローズアップ現代の公開放送のよう・・・テレビカメラではなく、満員の聴衆を前にして国谷さんも「非常に緊張しています」と(^^;)

‟木村理論”を勉強してきたという国谷さん、専門家に対して視聴者の立場に立った質問で理解を深めるスタイルは変わらない。

15人の裁判官の内、夫婦別姓を合憲とした3人はいずれも女性裁判官。しかし木村さんは気に入らない・・・方向がずれ、闘い方が間違っていると。

司法の壁を打ち破るには、法律による区別があり、それにより非常な不利益を被っていることの立証が必要だが、民法は女性にのみ氏の変更を求めているわけではない(女性の氏も選べる)ので不利益はないと門前払い。

しかし、「女性差別」という論点ではなく、「別氏家庭」や「同姓婚カップル」は「同氏家庭」に比べ明らかに差別され、不利益を受けている・・・なるほどね(^-^;

統治行為論に対しても興味深い論考が展開されたが、消化しきれていないので、後日にまとめたい。

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木村草太さんは、とにかくものすごく頭が切れ、回転が速い人・・・さらに昔の学者と違ってかみ砕いて素人にも分かりやすく本旨を伝える能力が優れている・・・内田樹さんもそうだが、学者のレベルが新たな次元に移行したことを感じる。

私ももちろんファンの国谷裕子さん、テレビ画面そのままの、変わらぬ美しさと謙虚さの中に隠された知性は健在・・・‟クロ現”の公開放送を全国で展開して欲しいなぁ~(#^^#)

坂本 洋

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