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2016年10月 2日 (日)

若者の与党びいきで日本は分断社会へ

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朝日新聞9月30日朝刊の「耕論」、“若者の与党びいき”が興味深い内容だった。1960年代や70年代、若者といえば、現状に飽き足らず、野党を応援するイメージが強かった。ところが最近は、どの世代よりも与党びいきの傾向が強まっている。何が起こっているのか。

平野浩学習院大教授は、「投票行動研究会」で追跡・・・55年体制下では高齢者ほど自民党支持が高く、若者が低かったが、最近は逆転。

今20歳の人が4、5歳時の総理は人気者の小泉氏、その後民主党政権になったが、大震災と原発事故で印象は最低のまま・・・地震は民主のせいではないし、原発を推進してきたのはむしろ自民だが、有権者の頭の中では悪い記憶が民主と結びついている。(そういう意味では野田幹事長は最悪だよね)

また、昔から同じ名前の政党は自民、公明、共産ぐらい・・・若い有権者は自民を選んでいるというより、メディアに露出度が高い自民以外はよく知らない・・・と。

高校3年生の安永彩華さんは、高校生は受験勉強や部活、バイトが忙しくて、政見放送を見る時間はない。みな、ツイッターやフェイスブックはやっていて、ネットでは野党を過激に批判する意見が多い。

新聞社やテレビ局のニュースサイトを見ると、携帯電話の通信量がかさむので、まずはツイッターでチェックして、気になるニュースだけを見るぐらいの人が多いことも、若い人たちの与党支持につながっているのではないかと。

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山田昌弘中央大教授は、「夢なきプチ満足 保守欲す」と題し、若者は現状を打破する政党を支持し、中高年は現状維持の保守を支持するというのは1980年代まで。いまの20代は8割が満足と答え、与党に投票すると。

低賃金でもパラサイト(親と同居)しているので可処分所得は多い。いまの日本で安定した人並みの生活への近道は「男性は正社員、女性はその妻になる」・・・正規雇用は2/3で、今や既得権に。

大学生の8割は一括採用で正社員になれる可能性があるから、懸命に就活する。女性の一部は正社員の夫を得ようと婚活に邁進・・・みんなが3分の2に入りたい。かくて、日本は2/3と1/3の分断社会に・・・と。

グローバリズムの影響で、非正規雇用が増え格差が拡大・・・しかし、欧米の若者のように怒らない日本の若者。その背景には日本独特のパラサイト状況があるというのは、いわれてみればそうかと思う。極論すれば、まだ日本には若者をパラサイトできる余裕があるのだろう。

しかしもちろん、その場しのぎのアベノミクスが未来を切り開くことは不可能で、やがて経済的激震に見舞われるのは避けられないと思うが・・・「今だけ 金だけ 自分だけ」と山本太郎がいう状況は、経団連から若者まで蔓延しているようだ。

かくて、“アベ政権を許さない”は決して多数派ではない・・・今やそういう状況。だからこそ三宅洋平がいうように、「分母を増やす」努力が必要だと思うが・・・(>_<)

坂本 洋

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