草の根で平和・人権・民主主義を貫いてきた友人の早すぎる死
(写真はfacebookから)近所にお住まいで、家族ぐるみで30年来のお付き合いをいただいてきた上口達夫さんが亡くなった。享年58歳・・・余りにも早すぎる死で、ただただ残念でならない(>_<)
近年ガンに侵され闘病生活が続いていたが、一度はサーバイバーとなるも、二度目の発病で全身を侵され、26日朝自宅で家族に見守られながら安らかに旅立たれたという。
パートナーの佐知子さんは、米作りグループ猫の手倶楽部の創設当初からのメンバーで、田んぼを始め様々な市民活動を共にしてきた仲間。坂本保子の市議選ではマイクを握りアナウンスや演説などで何度もご活躍いただいてきた。
一方、達夫さんは筋金入りの思想硬派で、軟弱な私など近づけないほどの生真面目な活動をされてきたこともあって、親しく話すようになったのは最近になってからのこと。
憲法カフェで、楾大樹さんを招き、達夫さんが主催して「檻の中のライオン」を演じていただいた際には、いつもは裏方の達夫さんの見事な司会ぶりに恐れ入ってしまったことを思い出す。
裁判員制度に深く関わり、市民委員として活躍されてきたことは知っていたが、門外漢の私には遠い別世界のことのように思えていた。
Facebookを始められ、もちろん友だちではあったが、民主主義を破壊する安倍政権への糾弾は熾烈を極め、近寄り難い凄みがあった。二度と戦争の惨禍に人々を巻き込まない、政治とは弱い立場の人々を放って置かないこと・・・骨の髄までしみ込んだその生き方から見れば、安倍政権が進めるなし崩しの戦前回帰、天皇制美化、貴族や特権階級による支配の強行は絶対に許すことのできない生命線だったのだろう・・・。
そんな硬派の達夫さんだが、お会いすれば無邪気な笑顔がさわやかで、清潔感あふれる男性。我が家の年末恒例のお餅つきでは、陽気に杵を振り、その後の望年会では絡まる意見の交通整理をさりげなく行う苦労人でもあった。
私より一回り若い達夫さんの突然の死・・・未だに信じられない思いだが、最近の厳しい闘病生活を思うと、本当にお疲れ様というしかない。最後まで自分の人生と真摯に向き合い、治療方法も悩み迷いつつ自分で選択されての結果だ。最後は病院ではなく、自宅で家族に見守られながら静かに亡くなられたとお聞きして、悲しいけれど達夫さんらしいなぁ~と得心した。
コロナ禍で進む右傾化が心配で、とても安らかには眠っておられないでしょうが・・・それは残された私たちの課題。あなたのようには行かないけれど、ささやかな抵抗の旗の末席には連なりたいと思う。
2020年6月30日
坂本 洋
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