2017年12月12日 (火)

血液検査結果に少しホッとする

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歳と共に増えるのは診察券ばかり・・・眼科と糖尿病外来に加えて、泌尿器科のカードが加わって、昨日は血液検査を経ての診察。

職場の健康診断で、前立腺マーカー数値が要注意領域に上昇したので、始めて泌尿器科を受診。かなり恥ずかしい診察を受けたが、幸い前立腺ガンの兆候は見られなかった。

しかし、経過観察が必要とのことで、3か月後の再診となったのだが、開業医の診察室は高齢者であふれ、廊下のソファーまで患者が順番待ち(>_<)

ほとんどが男性だが、付き添いの女性が多いのに驚く・・・老々介護で医者に通うのも一苦労の時代なのだ(>_<)

待つこと90分、ようやく診察となったが、幸いマーカーの数値は下がり、正常値以下だったのでホッと一安心。これでもう来なくてもいいだろうと思ったが、医者はやはり経過観察に来るようにと・・・。まあ、この次は4か月後の春でいいというので、とりあえず続けることになった。

9月以降、ろくなことがなかった。交通事故に遭い、検診で引っかかり、膝痛がひどくなり、10月には無二の親友が突然死・・・さすがに落ち込んだが、命に関わる病気が少し遠のいたので、何とか心穏やかに年を越せそうだ。誇り高き貧乏人にとっては、とりあえずの健康が命綱だからねぇ~(^^;)

みなさん、生きてる限りお元気で!

坂本 洋

 

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2017年12月11日 (月)

播磨アルプス(高御座山)で爽快な稜線歩き

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六甲山が雪化粧した土曜日、「播磨アルプス」と称される“高御座山(たかみくらやま)”へ。標高304mという低山ながら、花崗岩が風化した岩山が続き、さえぎる物のない稜線からは播磨平野がパノラマ眺望・・・さすが人気の山だ(#^^#)

高砂市の北部に来ると巨大な鳥居が迎えてくれる。

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「一願成就」の鹿嶋神社の境内を通って登山口へ。

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いきなり岩肌がむき出しの急坂が現れた。「百閒岩」という、花崗岩が風化した一枚岩。

斜度30度以上はあるようだが、ロープやクサリはなく、窪みを選びながら慎重によじ登っていく。

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雨の後などは滑って危険だろうね(^^;) 

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振り返ると、播磨の町から臨海部の工場までが一望の下・・・これは素晴らしい景観だ(#^^#)

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風は冷たいが空気は澄み切って心地よい。土曜日とあってハイカーも続々と登って来る。

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遥か続く稜線がラクダのこぶのようだ。晴れた日の稜線歩きほど気持ちのいいものはないよね(#^^#)

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樹々は葉を落とし、冬支度、ところどころ僅かに紅葉が残る。

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樹木が育ちにくい岩山ゆえ、眺望に恵まれている。踏み固められた路の確かさが人気を物語っている。

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2時間半ほどで高御座山の山頂へ。切り立った岩場に立派な神社があり、今も地元の人々の信仰を集めているようだ。

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瀬戸内の海が光っている。加古川から高砂に続く工業地帯・・・神戸製鋼にモーターや制御盤をトラックで納品に通ったころを思い出した。

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下山ルートも稜線伝い・・・登ってきた道、これから下る道がくっきりと見える・・・穏やかな里山ハイクの魅力だ。

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「山高きが故(ゆえ)に貴からず、樹(き)あるをもって貴しとす」というが、樹が無い故に楽しく歩ける山なのだ(#^^#) 

因みに、初日の出目当ての登山客、日本一だそうだ。

坂本 洋

 

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2017年12月10日 (日)

望月衣塑子さんはエネルギーの塊・・・しかし講演は?

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海遊館の後は、中之島中央公会堂で行われた望月衣塑子さん講演会へ。千人を超える満員の聴衆を前に、怒涛のプレゼンテーションの90分・・・情熱と記者魂は十二分に伝わってきたが、聞かせる技術はまだまだこれから(^^;)

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「はじめまして 望月衣塑子(いそこ)です」・・・珍しい名前は、萩原朔太郎に因んで、「何かを作る人、ものを創造していく人になってほしい」(母)という願いが込められているという。

東京新聞社会部記者として、検察庁・警視庁を密着取材・・・守秘義務の壁を突破するのは、事件を追いかける記者の情熱であることを体感。

現場を離れている時期に、読売新聞に移ろうと思ったが、珍しく父親が「読売は嫌い」と。その一言で転職を思いとどまった(^^;)

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防衛庁に嫌われながらも執拗な取材をもとに、武器輸出の本を出版・・・安倍政権は成長戦略に据えているが、造るのは民間企業・・・機密や特許との兼ね合いがあり、輸出は簡単にはいかない。

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森友・加計学園問題が勃発・・・前文部事務次官による告発が衝撃を与えるが、大新聞の読売が前川氏を個人攻撃(>_<)

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これは本人に聞かなくてはと、3時間50分のロングインタビュー・・・そこで分かったのは、前川氏の教育に対する情熱と真摯な人柄(#^^#)

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そして菅官房長官との運命の対決(≧▽≦)

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記者クラブは閉鎖社会、ムラの慣習に囚われず、聞きたいことを執拗に聞くが・・・ガースには素っ気なくかわされてしまう。

それでも繰り返し質問する様子が話題になり、“望月衣塑子”が一気にブレーク!

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ものすごいバッシングにも会ったが、前川さん、詩織さんの勇気ある告発を思うと引き下がれない。執拗な追及が冷静な官房長官を激怒させ、東京新聞への厳重注意にも・・・(>_<)

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めげることも多いが、彼女の支えは記者魂・・・報道の自由度ランキングで日本は何と61位(>_<) 

「ジャーナリズムとは、報じられたくないことを報じることだ。それ以外のものは広報にすぎない」(ジョージ・オーウェル)

権力に立ち向かう望月衣塑子に、応援も次々と寄せられるようになってきた。「ジャーナリストとしての信念を強く持ちたい」と。

ものすごい早口でまくし立てるプレゼンは、突発性難聴の私には聞き取りにくいことしばしば・・・高齢者がほとんどの聴衆も飲み込みにくかったことだろう。彼女のエネルギーと記者魂には心からエールを送りつつ、講演は後二年後ぐらいにしたほうがよさそうだ( ̄▽ ̄)

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ベストセラーとなった「新聞記者」を買うことにしよう(#^^#)

坂本 洋

 

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2017年12月 9日 (土)

海遊館~望月衣塑子さん講演~御堂筋イルミネーション その①

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雨模様の金曜日、山ではなくて大阪市内をカメラ散歩。水族館が大好きな私だが、まだ行ったことがなかった海遊館へ。

レゴランドとマーケットプレイスが加わって、ファミリーで楽しめるスポットになっているようだ。入場料は2300円なのだが、60歳以上は2000円(#^^#)

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いきなり海のトンネルで魚たちが迎えてくれる。

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ペンギンがカメラ目線ではいポーズ(#^^#)

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お目当てはやはり巨大なジンベイザメ。悠々と泳ぐ姿は見ていて飽きない。

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沖縄の美ら海水族館に比べると少し小さいようだ。

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ジンベイザメと共に人気者のエイ・・・ヒラヒラと泳ぎ、ガラス面に張り付くように雄姿を見せてくれる。

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大水槽の周りを小水槽が取り囲み、最上部かららせん状に見て回れるようになっている。

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何度も戻りながら、たっぷりと写真を撮る・・・撮影自由なのが有難い。

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人より大きいカニがじろっとにらむ・・・向こうも人間を観察してるのかもね( ̄▽ ̄)

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サンタさんに扮した飼育員が、子どもたちにサービスも(#^^#)

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エイやサメに触れるコーナーもある。万博跡地にできたエキスポシティにあるNIFREL・・・ニフレル(に 触れる)は海遊館プロデュースなのだ。

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たっぷりと4時間見物し、外に出るとすっかり暗くなり、イルミネーションが輝いていた。

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この後、中之島中央公会堂で開催される望月衣塑子さん講演会へ(続く)

坂本 洋

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2017年12月 8日 (金)

とうとう“トランプ・ファースト”になってしまった(>_<)

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トランプ大統領が、エルサレムをイスラエルの首都と認め、アメリカ大使館を移転させると宣言・・・世界中に激震が走った。

エルサレムは、イスラム教、ユダヤ教、キリスト教・・・世界の三大宗教の聖地とされ、その地位はイスラエルとパレスチナの和平交渉で決めるという、米国を含む国際社会のこれまでの立場を覆してしまった。

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当然、パレスチナを始め、「親米」とされる中東諸国の間でも激しい反発が広がり、今後衝突やテロが予想される。

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「アメリカ・ファースト」・・・アメリカの国益第一を掲げて大統領になったトランプ氏だが、その極端な選挙公約は、与党の共和党内でも反対が根強く、ほとんど実現できていない。

さらに、トランプ選挙を取り仕切った側近のフリン氏が司法取引に応じたことで、今後ロシア疑惑が大統領を直撃しかねない。

八方手づまりの中で、国際社会を敵に回しても、エルサレム問題で公約実現をアピール・・・これって、もはやアメリカ・ファーストですらなく、トランプ・ファーストそのものではないか!

世界中の首脳の間に深刻な懸念が広がる中、安倍首相は? 菅官房長官は? 「慎重に推移を見守っていく」って・・・ここでも決まり文句は「直ちに問題はない」? 忠犬ポチはただついていくしかないのだろう(>_<)

坂本 洋

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2017年12月 7日 (木)

広く行われている「職員による議員の質問書き」

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大阪府の部長が、維新の府議の質問を書くよう職員に指示・・・堺市長選(維新敗北)の応援で忙しいだろうから、代わりに質問ネタを考えておくようにと・・・。

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ひどい話だが、実は広く行われていることだ。

坂本やすこが豊中市議に当選した2003年、議会が始まる前に職員が訪ねてきて、「坂本議員さん、質問書きましょか?」と。

もちろんきっぱりと断ったが、ごく普通にそういうことが行われていたわけだ。

地方議会は、共産党以外オール与党という構図がほとんど。不勉強な議員に職員がネタを提供し、質問を代筆する。議員はそれを棒読みするだけだが、答える側も予め内容が分かっているから楽勝だ(>_<)

坂本やすこのサポートをしてくれていた女性の子どもさん(当時小学生)が、議会を傍聴して、「朗読劇みたい」って感想を書いてくれたことがあったが、質問も答弁も予め書いたのを読み合うだけだから、まさしく茶番劇・・・でもそれは、今国会の代表質問でも行われている。

アベ首相は、漢字が読めないので有名だが、かっては答弁の部分まで読んでしまって、「おいおいそこは読んだらアカン!」というトンデモ質問もあったそうだ( ̄▽ ̄)

なれ合い地方議会に、一強国会・・・与党の質問時間が増えれば、ますます茶番劇が増えることになる。追及や批判されるのがイヤでイヤでたまらないアベさんは、徹底して議会を無意味なものにしたいようだ。安定株主が多数を占める株主総会のように、シャンシャン国会が理想なのだろう。

右とか左とか以前に、立憲主義、民主主義の危機が加速度的に進行するひどい時代になったもんだが、主権者は、そんなことよりワイドショーのゴシップニュースが気になるようだ(>_<)

坂本 洋

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2017年12月 6日 (水)

落ち葉はゴミか景観か

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送迎車で駅前を通りかかると、業者がイチョウの木の剪定をしていた。きれいに色づいた葉っぱが、まだ一杯残っているのに。

春に新芽が出、夏は生い茂った葉が日陰を作り、秋には美しく紅葉して楽しませてくれる街路樹・・・殺風景な都会のオアシスなのにね(>_<)

落ち葉の掃除が大変なので、落ちる前に刈り取ってしまおうという動きが、どんどん進むのは悲しいことだ。

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黄色いジュータンの上を、落ち葉を舞い上げながら走る・・・これは都市景観の一つだと思うんだけど、「すぐ汚くなる」、「濡れて滑りやすい」などと評判が悪い。(写真はネットから借用)

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我が家のアメリカ楓が色づいてきたので、これから大量の葉を散らせる。

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今は、毎日ツルウメモドキの落ち葉の掃除に追われている。

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黄色い小さな実が割れて、中からオレンジが顔を出す・・・とても綺麗な里山の植物で、実生で育てて10年でようやく実が生りだした。

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私は、「葉っぱはゴミではない」と思うのだが(川に流れて、やがて海の栄養分になる)、ご近所の手前、集めて堆肥にしている。

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野菜くずもここに入れるが、どんなに入れても決してあふれることはない。ミミズや微生物が二酸化炭素と水に分解して、残りは堆肥になるのだ。

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植物と虫たちがかろうじて守っている循環型社会、人間だけが「いいとこどり」して壊しているのだが・・・ほとんどの人はそのことを問題だとは思わない(>_<)

坂本 洋

 

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2017年12月 5日 (火)

愛車“TREK7.5FX”のオーバーホール

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通勤に遠出のツーリングに、何よりも糖尿病の薬代わりにと購入したクロスバイク“TREK7.5FX”・・・本格的なロードバイクではないが、「ちょっといい自転車」をと、奮発して2009年に11万円で購入。

以来8年間、ほとんど毎日のように活用してきた。ブレーキシューやグリップなどの消耗品は何度か換え、タイヤ交換も自分で行ってきた。

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最近、ギヤチェンジがおかしくなり、ディレイラーという変速部品を見てもらいに購入店に持っていったら、「歯車やチェーンが刷り減ってます。交換が必要ですね」と言われた。

ステンレス部品がすり減る・・・? と思うが、高速で回転し、金属と金属がかみ合うわけだから、言われてみれば当然のこと。

いくらぐらい掛かるのか聞くと、58,000円だと・・・新しいクロスバイクが変えそうな金額だが、この愛車が気に入っているし、フレームは大丈夫なので、修理をお願いした。車に比べれば、維持費は問題にならないよね(^^;)

私がスポーツ自転車に乗り始めた8年前に比べ、街にはすっかりサイクリストが増えた。朝の通勤で府道を走っていると、颯爽と走るロードバイクに何台も追い抜かれる。

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休日ともなると、ぴったりとしたウェアーを身にまとい、高級ロードバイクにまたがったサイクルチームが郊外を目指してツーリングに・・・いやぁ~いい光景だ(#^^#)(写真はイメージ)

シャイな私にはとてもあんな派手な格好はできないが、ワークマンのウインドブレーカーを着て、久しぶりに遠出がしたくなった。

みなさん、自転車で行きましょう!

坂本 洋

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2017年12月 4日 (月)

福知山市内をカメラ散歩

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早や師走とはいえ、穏やかなお出かけ日和・・・これは家の中にいてはもったいないので、福知山市までドライブ。しかし、城下町の古い町並みは残されてはいず、閑散とした日曜日の地方都市だった(^^;)

「〇〇と煙は・・・」の部類なので、まずは高いところへと、福知山城へ。戦国時代に明智光秀が築いた城は、明治に取り壊されたが、昭和61年に市民の寄進で復元され、今は郷土資料館になっている。

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天守閣からの眺めは素晴らしく、初冬の城下町が一望の下。

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当時のままに残るのが石垣。一見無造作に積まれているようだが、「野面積み」という手法で非常に頑強・・・地震でも崩れなかったそうだ。

興味深いのが、「転用石」・・・自然石に混じって、仏塔や石臼、墓石などが混じって組まれている。急遽大量の石が必要になったのでかき集められたのだろうが、敵の武将の墓石を使うことによる勢力誇示の意味や、協力した領民へのサービスであったとも考えられるとのこと(^^;)

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城を後にして、城下町へ。レトロな建物は「音衛門」という西洋菓子店だった。

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丹波栗を使った洋菓子が格調高く並べられ、高額さが人気の秘密か(^^;) 

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お目当ての城下町の風情はどこに? 京都のような碁盤の目の街並みは残るが・・・日曜日なのにどこもシャッターを下ろしている。

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僅かに開いている鉄道博物館へ。

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在りし日の蒸気機関車の雄姿が、パネルに納まっていた。

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篠山と違って、古い町並みは失われてしまい、どこにでもあるシャッター街になっているようで寂しかった。(私が知らない景色があったのかも知れないが)

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お昼ご飯を食べる店も開いてないので、篠山の「黒豆の館」へ。こちらは“田舎バイキング”が人気だというので、一度いってみたかった。

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ご覧のように、地場産の野菜を使った“おばんざい”がずらーーーっと並んで食べ放題。種類も多く、味付けもしっかり・・・黒豆ご飯もとても美味かった。これで1200円(税込み1296円)・・・シーズン中は込み合うようだ。

坂本 洋

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2017年12月 3日 (日)

人権は、まず見慣れることから・・・と、高村薫さん

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「みのお市民人権フォーラム」があり、吹田市在住で直木賞作家の高村薫さんが、「人間の意思が未来を開く “ひと”として生きるために」とのテーマで講演。

ミステリーに始まり、その後原発や人権問題などをテーマにした社会派小説を意欲的に発表、新聞にも辛口のコメントを寄せる高村さんってどんな話しをされるんだろうと興味深かったが、少し高い、か細い声でぼそぼそと原稿を読みながらのお話・・・。

内気で引っ込み思案な子どもは、その分自分の周りの出来事を細かく観察・・・それが作家活動に活かされることになった。

教養ある祖母、インテリだった両親だが、建前とは裏腹にふとした拍子に在日や部落に対する差別が出てくる。親にそのことを尋ねると、「関わるな!」と。「不都合な真実」から遠ざけられてしまう・・・親も日本社会も、人権感覚はその程度のものだった。

最初に見たテレビの映像が、BC級戦犯の処刑・・・「死体の姿=戦争」とのイメージが離れず、人はなぜ戦争をするのか、どうして誰も責任をとらないのかと幼心で真剣に悩んだ。

戦争になったら、死ぬより白旗を上げる方がいい。不名誉でいいから生き延びるべきが、作家の信条になった。

高村さんによれば、差別は人間存在の「他者性」と「欲望」の現れ・・・神奈川での障害者施設における大量殺害事件は、隔離され、見えなくされることから起きたのでは・・・私たちも事件が起きて始めて障害者が存在していることを知る。知らない人の葬式は悲しくないのだ。

差別は、実は人間の本性なのではないか。「差別してはいけない」といっても、日ごろから接していなければ違和感が生じ、戸惑いや恐れにつながる。そんな弱い私たちだから、「ある程度差別があっていいのでは?」とも。

そのうえで、「よき人間となろう」と努力することしかないのでは?

出生前診断で胎児に障害が見つかった母親からの相談・・・生まれてくる子どもの人権を振りかざし、けしからんと断罪することができるのか?

従軍慰安婦問題で繰り返し噴出する恨(はん)の文化・・・大きな溝があり、単純に「未来志向で・・・」などと(首相が)言っても意味がない。

話せば分かるのはむしろレアケース、分からない、重なり合わない部分を残したまま、とりあえず耳を傾ける・・・それが理性ではないか。

ひとまずやり過ごすという方法もある。そんな「ゆるーーーい向き合い方でいいのでは?」とも。

違いや違和感のある場合、互いにじろじろ眺め合う。すると、5分もすれば慣れてくる。そこからゆるーーーく共存していくことが、未来を開くことにつながるのではと。

ただ、そんな高村薫さんが差別し、嫌いで嫌いで仕方がないもの・・・めい御さんが飼う爬虫類にはどうしても馴染めないそうだ(#^^#)

坂本 洋

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